歴史・エタンジュ=グランド

マジノ線|モーゼルの畑の下に眠る「地下都市」を訪ねて

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マジノ線|モーゼルの畑の下に眠る「地下都市」を訪ねて
Photo : Morten Jensen from Randers, Denmark · CC BY 2.0 · Wikimedia Commons

地上には、何もありません。牧草地と森、そして廃墟にしか見えない灰色のコンクリートの塊がいくつか。

けれど、その足もとには本物の地下都市が広がっています。兵舎、厨房、医務室、発電所、何キロも続く坑道、そしてそこを走る小さな電車まで。

ようこそ、マジノ線へ。ティオンヴィル周辺は、そのなかでも最も迫力のある区間の中心なのです。

アッケンベルグ要塞|マジノ線最大の要塞

エタンジュ=グランドから車で約25分、ヴェクリング(Veckring)にあるアッケンベルグ(Hackenberg)は、マジノ線全体で最大の要塞です。規模は数字を見れば一目瞭然です。

  • 戦闘ブロック19基
  • 地下坑道 全長10キロ
  • 建設に携わった作業員 約1,800人(1930年着工、1936年に軍へ引き渡し)

見学は当時の電気鉄道に乗って進みます。まるで今も兵士たちがそこにいるかのように、電車は坑道を走り抜けます。そしてコースの最後には、重さ163トンの砲塔が実際に動く様子を見ることができます。動き出す前の静けさ、そして金属がうなる轟音。おしゃべりしていた子どもたちが、思わず黙ってしまう瞬間です。

アッケンベルグには歴史の傷あとも残っています。1944年11月、パットン将軍率いるアメリカ第3軍がこの要塞を攻略しました。第8ブロックには、今も戦闘の跡がはっきりと見てとれます。

実用情報:見学はガイドツアーのみで、所要約2時間30分。4月から11月中旬までは毎日開館、冬は開館日が限られます。予約がおすすめです。料金は公式サイトでご確認ください。

内部は一年中12℃。 真夏でも上着を一枚お持ちください。

イメルホフ要塞|エタンジュ=グランドの秘密

何度前を通っても気づかないかもしれません。けれど、エタンジュ=グランドの中心からわずか2キロのところにあるイメルホフ要塞(Immerhof)は、マジノ線のもうひとつの顔を見せてくれます。

建設は1930〜1935年、当時の費用で3,100万フランをかけて造られました。特徴は、その工法です。この場所は地盤が柔らかく、ほかの要塞のように坑道を掘ることができませんでした。そこで技術者たちは、すべてを地上で建設してから土で覆うという方法をとったのです。この方法で造られた要塞は、マジノ線のなかでもごくわずかしかありません。

内部では約200人の兵士が暮らしていました。1974年に町が買い取り、翌1975年から博物館になっています。アッケンベルグよりこぢんまりとした見学で、隅々まで知り尽くした愛好家の方が案内してくれることも多いのが魅力です。

実用情報:4月〜9月の一部の日曜午後に公開、団体は予約により通年見学可能です。所要約1時間30分、内部は12℃。8歳未満は無料です。公開日はお出かけ前に必ずご確認ください。

アッケンベルグとイメルホフ、どちらを選ぶ?

アッケンベルグ イメルホフ
規模 マジノ線最大 小規模
所要時間 約2時間30分 約1時間30分
見どころ 電気鉄道、163トンの砲塔 地上建設の珍しい工法、少人数の見学
おすすめの方 迫力重視、ご家族連れ 歴史好きの方、短時間で見たい方

おすすめは、両方訪れることです。日曜の午後にイメルホフ、別の日にアッケンベルグ、という組み合わせがスムーズです。

マジノ線見学を快適に楽しむためのヒント

服装:どちらの要塞も内部は一年中12℃です。真夏に半袖で入ると、思った以上に冷えます。フリースや薄手のダウンなど、さっと羽織れるものを一枚。坑道を歩くので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。

予約:アッケンベルグはガイドツアーのみで、週末や学校の休暇期間は混み合います。旅の日程が決まったら、早めに予約しておくと安心です。イメルホフは公開日が限られているので、日曜の午後の公開日を事前に確認してから計画を立てましょう。

所要時間:アッケンベルグは約2時間30分、イメルホフは約1時間30分。同じ日に両方を回るよりも、別々の日に分けたほうが、ゆったりと楽しめます。

季節:アッケンベルグは4月から11月中旬まで毎日開館。イメルホフの一般公開は4月〜9月です。春から初秋にかけてが、両方を訪れやすい時期です。

あわせて訪れたい場所

この地域は、屋外に広がる軍事史の教室のような場所です。ティオンヴィルの高台にあるゲントランジュ要塞(1899〜1906年)は、ドイツが2,000人の兵士のために築いたもので、軍用のパン焼き窯が今も現役で動いています。

→ そのほかの見どころはティオンヴィル周辺の観光スポット15選でご紹介しています。

マジノ線のすぐそばに泊まる

私たちのエタンジュ=グランドの広めのアパルトマン3室は、イメルホフ要塞から数分、アッケンベルグまで約25分の場所にあります。10〜12名まで宿泊できるので、歴史好きの仲間同士、クラブの遠征、大家族での旅行にぴったりです。

ベッドは別々、夜に集まれる広いリビング、キッチン付き、セルフチェックイン。当サイトから直接ご予約いただくと、予約サイトよりもお得です。

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よくある質問

マジノ線で最大の要塞はどこですか?

ヴェクリングにあるアッケンベルグ要塞です。戦闘ブロック19基、地下坑道は全長10キロにおよびます。

アッケンベルグの見学は予約が必要ですか?

特に週末や学校の休暇期間中は、予約を強くおすすめします。見学はガイドツアーのみです。

子ども連れでも楽しめますか?

はい。電気鉄道と動く砲塔は、子どもたちに大人気です。地下は12℃なので、暖かい服装でお出かけください。

イメルホフ要塞はいつ見学できますか?

4月〜9月の一部の日曜午後に一般公開されています。団体の場合は、予約により一年中見学できます。公開日はお出かけ前にご確認ください。

マジノ線の要塞はなぜ畑の下にあるのですか?

地上から見えにくくするためです。アッケンベルグは地下に坑道を掘って造られましたが、イメルホフは地盤が柔らかかったため、地上で建設したあとに土をかぶせて隠すという方法がとられました。

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